予防歯科
細菌検査(唾液検査)による積極的な予防プログラムを御提案します
お口の中には沢山の細菌が住んでいます。
良い菌もあれば、悪い菌もあります。
そのうち、虫歯の原因になる菌と歯周病の原因になる菌が、最近特定されてきました。
当院で行う細菌検査では、これらの菌の存在や数、だ液の機能などを検査して、結果をお知らせするとともに、あなたに適した効果的な予防法をご提案します。
この積極的な予防プログラムは、再治療をしないための強力なツールです。
治療後の状態を一生保ちたいですか?
それなら是非この検査に基づく、予防プログラムを実践してください。私達がしっかりサポートしていきます。
検査結果と、プラークの付着状態、そのほか総合的な診断結果と、あなたに最適な予防プログラムを御提案します。
できるだけすべての患者さまにやっていただきたいと思い、費用はおさえています。
費用:¥3,240
検査の内容を御説明しましょう
CRT検査(虫歯菌とだ液の検査)
だ液の分泌量を調べます
- リラックスした状態で、味のないガムを噛んでいただきます(5分間)
- だ液を集めます
- だ液の量を測ります
だ液の分泌量は通常1.1ml/分以上が適正値です。
だ液には緩衝作用、自浄作用があり、多ければ多いほど虫歯への抵抗力が大きくなります。
また、分泌量は加齢とともに減ってきます。
少ない場合、ガムなどをかむと効果があります。
だ液の抵抗力を調べます
- 検査1で集めただ液を検査用紙にたらします。
- 5分後に検査用紙が何色に変わったかを調べます。
30秒後にブルーに変わる → 中和能力(口の中の酸性度の)高い
5分後にブルーに変わる → 中和能力は平均的
だ液の緩衝能とは? - 酸を中和する力
健康な人のお口の中は中性です。
糖を含んだ食事をすると、お口の中は一時的酸性に傾きます。その後時間をかけて、だ液が口の中を中性に戻そうと働きますが、その力が弱いと、酸性の状態が長く続き虫歯になりやすいのです。
だ液が正常に分泌され、緩衝能が働くことによって、酸が中和されます。
虫歯菌の数を調べます
- 検査1で集めただ液を、専用の培地にたらして37℃で48時間培養します。
- 2日後に菌の数をチェックします。
実際の培養中の様子
ラクトバチルス菌
むし歯を進行させる菌です。
歯磨きができていなかったり、歯に合っていない詰めものやかぶせモノが入っていると増殖します。
砂糖の摂取量とも関係します。
ミュータンス菌
むし歯のきっかけになる菌です。
赤ちゃんの頃、お母さんから感染します。
バナペリオ(歯周病菌検査)
歯周病の原因菌を調べてみると、り患患者の歯垢の中に次の3種類が90% の割合で存在することが分かっています。
- Porphyromonas gingivalis (P.ジンジバリス)
- Treponema denticola (T.デンティコーラ)
- Tannerella forsythia (T.フォーサイス)
歯周病は、上記細菌の1種または複数種が、その発症の原因となっています。
この3種類の歯周病原菌の存在を調べるのがバナペリオです。
バナペリオは細長い試験紙で、表面に検体塗布膜と判定膜が帯状についています。
歯肉縁下から歯垢を採取し検体塗布幕に塗りつけます。
検体塗布膜と判定膜が接触するよう折りたたみ、反応を促進させます。歯垢に歯周病菌が存在すると、判定膜中の発色剤と化学反応を起こし青色になります。
判定膜状の色調変化を肉眼で検知することで、歯周病原菌の有無を判断します。
フッ素塗布
当院では、フッ素塗布を行なっております。費用は、全顎1,080円(税込・1回)
年に1度、1週間おきに3回続けて行うのが虫歯予防に効果的です。